他人の過失は見やすいけれど……(勤式研修会のご報告)

少し前の話になりますが、2017年10月末、東筑組の「勤式ごんしき研修会」が開催されました。(於:敬行寺)

耳慣れない言葉だと思いますが、「勤式」とは、法要・儀式の際に行う作法や聖典の読誦のことです。

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この研修会の目的は、法要・儀式における様々な作法をみんなで確認・実践することを通して、日々の作法に対する意識を高めることにあります。東筑組の33ヶ寺が地区ごとに5つのブロックに分かれ、対抗戦形式で課題に指定された作法をそれぞれ行いました。採点基準は、「全員の動作が揃っていること」、「手順を守っていること」、「音程やリズムに狂いがないこと」などです。

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採点者の厳しい目が光ります

研修を通じて印象に残ったのは、「動作の不揃いな所」が意外とはっきり目についたことでした。

普段、お坊さんたちが揃って法要でおつとめする時は、ほぼ必ず「やる側=(内陣)」に座っていますから、ほかの人の作法をじっくり距離を置いて見る機会なんてほとんどありませんでした。「みんながそれなりに揃っていれば、細かなズレがあったとしても、そんなには分からないのではないか」と思っている節も少しはあったのですが、今回、認識を改めさせられました。

「他人の過失は見やすいけれども、自己の過失は見がたい」というお経の一節(※)がありますが、いやはや、他人のやるのを見ていると不揃いということが、これほど目立つものとは・・・。(;^_^)自らの作法についても、自分が気づかない時にも周りからはマズイ点がいろいろと見えているんでしょうね。(^_^;)

対抗戦の結果は、我が「八幡東ブロック」が僅差ながら1位になることができ、「導師」をつとめた身としてはホッと肩の荷が下りました。・・・しかし内実、若院自身としては、手順を一つ飛ばすという“大ポカ”をやってしまったこともあり、まだまだ練習が足りないことを痛感させられた一日でした。

反省 いらすとや

今後は、さらに練習を重ね、より一層精進したいと思います・・・。合掌。

(※)『ダンマパダ』252(中村元『ブッダの真理のことば 感興のことば』(岩波文庫)、1978年、p. 45)を参照。

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