イケメン講師から知る清少納言のすごさ

みなさん、こんにちは。先日、我が寺で行われた東筑組仏教婦人会連盟総会から、図らずも“ 清少納言の偉大さ ”を学ぶという経験をしましたので、ちょっとお話させてください。IMG_0197★

この日、物故者追悼法要の記念法話をしていただきましたY講師(ここでは、あえてイニシャルを使わせていただきます。(笑)(^_-)-☆)。お寺で仏さまの教えを説き聞かせる布教師の世界では若手ながらも人気の方でして、お名前はよくお聞きしておりましたが、当寺で「講師」をつとめていただくのは初めて。ということで、当寺としましても、どんなお方でどんなお話をされる方なのだろ~うと期待いっぱいで当日を迎えたのでした。

若院じゃくいんはあいにく裏方の仕事で忙殺され、きちんとお話を聞けませんでしたので、若坊守から総会終了後に感想を聞きました。お年頃は油ののった40代。若坊守曰く、風貌や話す雰囲気のイメージとしては「う~ん・・・なんというか、浄土真宗界の山内惠介さん(今、大人気の若手演歌歌手&福岡県出身)?!」とのこと。(;^ω^)そりゃあ、人気なワケだ。。。IMG_0229★

話す言葉も明瞭で、分かりやすく、楽しいお話に会場は大盛り上がり。若坊守は、会場が満場でしたので、本堂の廊下から襖越しに聞いていたのですが・・・たびたび起こる笑い声を聴きながら。。「なんとな~く、いつもより、会場の皆さんがとてもウケがよく、よく笑い、盛り上がっているなあーという感じがとてもした!!」とのこと。(とはいうものの、他のお寺さんの婦人会の方々が多数を占めていたのできちんとした比較にはならないのですが)

happy_schoolgirl[1]「それは、なんだろう・・・、やはり“ 若くて&端正な顔立ち(=イケメン)の講師 ”だからかぁ??!! そういう先生だと、やはり女性っていうのは声のトーンが上がるし、心浮き立って“ノリ”も良くなるのかしらねー?(^^;) もちろん、初心者でも聞きやすいお話で良かったと思うのだけど。それだけじゃない、何かがある。そこがやっぱり人気の裏にあるんじゃないかな。各地の婦人会の方々からの要望が強いから、いろいろ講師に呼ばれているのでは?!(^^♪」(by 若坊守)

その言葉を聞いていて、若院は清少納言の『枕草子』のことばを思い出したのでありました。(>_<)

『枕草子』第30段

説経の講師こうじは顔よき。講師の顔を、つとまもらへたるこそ、その説くことの尊さも覚ゆれ。(現代語訳:「説経の講師は、美男子なのがよい。夢中になって、ひたと講師の顔を見守っておればこそ、その説き聞かせる仏法のありがたさも感得できるというものだ」(※))

(※)石田穣二(訳注)、『新版 枕草子』(上巻)、KADOKAWA、1979年、254頁を参照

「このことは、とどむべし(こんなことは書くべきではない)」などと言いながら、清少納言はずけずけと書いていますが・・・。(^^;)

chichinohi_rose_red[1]上の現代語訳を更にかいつまんで言うと、つまり、

「ご講師にお聞かせいただく仏さまの教えはありがたいですねぇ。」(※)ただしイケメンに限る

といったところでしょうか・・・。先日の法話の様子を聞いていると、1000年前(!)も今も変わらない“真理”なのですね。「さすが清少納言!納得!」と夫婦で感服しておりました。そういえばしばらく前に『美坊主図鑑~お寺に行こう、お坊さんを愛でよう』(廣済堂出版、2012年)なるイケメンお坊さんを特集するような書籍も出版されていましたよね。

ちなみに、この清少納言の文章にも出てくる「講師」という言葉、今では大学などで教える人を指すのが一般的ですが、もともとは、「こうじ」と読んで、「お寺で仏教を説く人」のことを指していたそうです。って、ついこの前まで大学で非常勤「講師」(しかも仏教学とか担当)を務めていたのに全然知りませんでしたが・・・(汗)。

いやはや、若院もとりあえず整形手術をしてイケメンに(!)というのは無理ですが、以後、身だしなみとかだけでも、少しは気を付けたいと思いました・・・。

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