仏さまになるって難しい・・・

先日お知らせした、お寺入門講座の補講が開催されました。

今回のテーマは、「浄土双六すごろく 〜 仏教の世界観を学ぶ」。先の記事に案内した通り、この「浄土双六」は、江戸時代に作られたもので、遊びながら仏教の世界観などを学べる双六です。

今回の補講では、2016年に復刻・発売された「浄土双六ペーパークラフト」で遊んでみました。(本当は、天界などの構造を模したペーパークラフトが付いているのですが、今回は省略してます。)

浄土双六ペーパークラフト
住職を含む6人でゲームスタート。仏教の世界観で、我々が住んでいるとされる南閻浮洲なんえんぶしゅうをスタート地点として、サイコロの目に従ってさまざまな境地、境涯を経ていきます。新しいマス目に移ったら、以前の入門講座での話にも触れたりしながら、それぞれの境地、境涯の内容や特徴をお話しました。

181116_補講説明(圧縮)

あまり、こうした世界観は浄土真宗とは関係ないのではないかと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、七高僧しちこうそうという、親鸞聖人が特に崇敬された7人の僧侶のうち、天親菩薩てんじんぼさつ世親せしん、ヴァスバンドゥ)と源信和尚げんしんかしょうの2人は、こうした仏教の世界観に関する著作で大変有名な方です。浄土真宗のお寺で講話(法話)を聞く時には話にほとんど出てこないと思いますが、その教えの背後にも、こうした世界観が存在しています。

さて、ゲームの行方ですが、最初は結構早く終わるのではと思っていたものの、上の境地に至ったかと思えば、すぐに下へと堕ちたりして、参加者一同、なかなかゴールが見えません。

181116_補講ゲーム(圧縮)

しかし、壮年会会員のSさんが、一旦は地獄界に落ちながらも、見事に仏陀の位に到達。なんとか制限時間の1時間のうちでゲームは終了となりました。

終了後、ある参加者の口から出たのは、「いやー、仏さまになるって本当に難しいですねぇ」という言葉。

そう、浄土真宗の教えを聞いているとあまり実感することもなく、忘れてしまいそうになりますが、この世界で仏さまになるというのはとてつもなく長い時間がかかる、大変困難なことなんですよね。

浄土に生まれて仏とならせていただく、浄土真宗の教えのありがたさを改めて認識させていただきました。

えっ、住職の結果ですか? ・・・それはもう、「地獄は一定いちじょうすみかぞかし」(『歎異抄たんにしょう』第二条(※))でございます。

 

181116_地獄絵

(※)『歎異抄』第二条より

「いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし(いずれの修行にも耐えられない愚悪の身には、地獄こそ定まれる住み家である)」(訳は、梯實圓『精読・仏教の言葉 親鸞』大法輪閣、64ページより)

 

181211_仏花(圧縮)
今週の仏花:「極楽鳥花」を見越と副下にあしらっています。